弁護士さん訪問① そもそもの疑問、商用不可の生地を商用に利用しても著作権法的に問題じゃない・・・!?

管理人のうちのです。
前回の、「毎日新聞に掲載されました」という話の続きです。
 
 
以前、ハンドメイド品のネット販売場所としてオークションが主流だった頃には、キャラクターものの作品を販売していて他のユーザーにしつこくクレームを入れられた、といったトラブルをネットでよく目にしていました。
 
「キャラクターモノの生地で作品を作って売る = 著作権侵害」 と、その頃の私はハッキリそう思っておりました・・・。
 
女の子「ブー」long
 

■「商用利用禁止」はキャラクターものばかりじゃない

 
売買の中心がハンドメイド作品専門のフリマサイトに移ってからは、明らかに違反している人を見かけることが減ったように感じています。販売する側の人数が増えたこともあってこの「生地の商用利用可・不可」問題について情報をまとめてくれる人も増え、周知が進んでいると思われます。
 
さらにこの1,2年で、ネットの生地小売サイトにも「商用利用不可」と明記されていることが増え、少しずつ情報が増えてきている感があります
 
ただこの問題、「禁止」と言われているのは有名なキャラものだけではないところが、ハンドメイド作家側の悩みのタネになっています。
 
絵本作家や雑貨デザイナーさんなどいろんな人のデザインが、ステキな生地になって販売されていることもたくさんあり、また生地は商品数も多く販売期間が短いものも多いため家電製品などのように型番で検索できるようなまとまった情報源もなく、個別に問い合わせてみるまでOKかNGかが分からない、というケースがたくさんあるのです。
 
少なくとも、私の周りで手作り品を販売している方たちは、ほぼ全員が、人の権利はちゃんと尊重したい、間違ったことはしたくない、と真面目に取り組んでいる人ばかりです。そしてそんな作家さんたちには、「禁止かOKか」を確認するのが一つの手間になってしまうことも少なくないのです。
 
 

■実は著作権法的には問題ない!?「権利の消尽」というキーワード

 
一方で最近は、「商用利用不可」と言われている生地を正規に購入して作品を作り販売しても実は著作権法的には問題ない、という話もよく目にするようになりました。
 
その根拠は、「権利の消尽」
 
一度、正規の流通経路で購入されたものについて、買った人がそれを再販売しても、最初の権利者の権利はもう消えてしまっているので何も言えない、というものです。
 
そんな、「権利の消尽」の原則があるからこそ、中古のCDや本を、その著作権者の許可など関係なしに中古品として販売ができる、この原則がなく再販のたびに著作権者に許可を求めないといけないことになったら、流通が阻害されてしまう、というわけです。
 
 
正直、マジメなわたしはだいぶびっくりしました。
 
 
確かに私も中古本はしょっちゅう買ってます。でも、生地の世界と一緒にして考えたことは、ありませんでした。
 
ほんとに?
 
メーカーやデザイナーさんが「これは私が苦労して作ってきたデザインだから、このデザインで勝手に商売しないでほしい」といくら言っても、その主張は無効なのでしょうか?どんな法律にも守られないものなんでしょうか?
 
これだけハンドメイド作品の販売が盛んになっている時ですから、個人的にはどちらかというと、リバティなどのように「これは●●の生地を使って個人で作った作品です」と、生地のメーカーと作品の作者は別であることをはっきりうたって、でも生地のメーカー名も宣伝してもらった方が得なのでは?と勝手に想像したりもするわけですが、そうでない事情もあるでしょう。
 
生地だけでなく、そのデザイン生地で作ったバッグや洋服や雑貨も含めてオリジナルデザインの商品全体で生計を立てているデザイナーさんが多くいます。いまの「商用利用可・不可」宣言は、それぞれの方がそれぞれの立場で、自分の権利と生活を守るために一生懸命考えてやっていることなんですよね。
 




 

■で、結局、使っていいの?ダメなの?

 
そんな疑問をずっと持っていましたので、今回思い切って、虎ノ門にある法律事務所の大熊弁護士・弁理士さんにお話を伺ってきました。著作権関連の事案を多く扱っていらっしゃる先生です。前回の記事でも書いた通り、毎日新聞さんにもコメントを出されている先生です。
 
あらかじめご質問メールも送り、当日は1時間、だいぶしつこく質問してきました。
 
 
どうしても確認したかったポイントは、
 
①「権利の消尽」原則によって、権利者が主張している「製品化販売禁止」は、本当に無効になってしまうのか?どんな法律をもっても?
 
②個人レベルのネットでの販売で、裁判にまでなってしまうことがあるのか?
 
③万一法的な手段に出られるということがあったとして、それはどんな形でやってくるのか??
 
 
長くなりますので、続きは次回・・・!
 
 
 
<関連記事>
【1回目】毎日新聞の、生地の著作権に関するテーマの記事で入準コムの活動を紹介いただきました!
【2回目】弁護士さん訪問① そもそもの疑問、生地を商用に利用しても著作権法的に問題じゃない・・・!?
【3回目】弁護士さん訪問② 生地の商用利用可否問題について、法律的な基礎知識
【4回目】弁護士さん訪問③ 生地の商用利用可否問題について、著作権法以外の法律と、訴訟に発展する可能性
【5回目】弁護士さん訪問④ 生地の商用利用可否問題について、まとめ
 
 
 

uchimaru

三児の母です。手作り大好き。でもそれよりもっと、たくさんの手作りママのサポート、入園準備に四苦八苦する(過去の私のような)ママのサポートがやりたくて、「入園・入学準備てづくり.com」運営はじめました。

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