ちょっといいハサミを買いたい!ってとき、何を基準に選びます??<前編>
・・・ブランド名?
それとも値段?
先日作家さんとお会いした時に、
「ちょっといいハサミを買いたいんだけど
どういう基準で選んだらいいのかな?」
という話が出たのを機に、
道具について少し勉強してみています。
庄三郎、長太郎といった
有名なブランドのものを買えば
間違いないのでしょうが、
結局のところ値段とブランド名くらいしか
判断材料がないなあ、というのが
一般的なところじゃないでしょうか。
新品で売られているものは
切れないってことはないですから。
と、
いうことで今回、
こちらのブログの運営者さんに
お話を伺ってきました!
↓
包丁噺 ~ほうちょうばなし~ Kitchen knife stories
研ぎやTOGITOGIの、坂田さんです。
刃物全般の研ぎ師さんですが
はさみの修理も数多く手がけられています。
はさみは包丁よりも
研ぎのための知識と技術が必要なので、
詳しい人に・・・と探してたんです。
お店を出されるという金曜日が
何週も連続で雨になってしまい、
待ちに待って待ってやっっと晴れた7月のこの日、
板橋区、東武東上線沿線の中板橋商店街へ・・・!
持って行ったのはこの3本。
真ん中はユザワヤさんで買った3-4000円くらいのもの、
左と右はバザーでなんとなく買ったものです。
私はいつもローラーを使う派でして
ハサミの使用頻度はそんなに高くないんですが、
安かったので勉強のために買ってみてたものです。
ハサミの価値をどんなふうに判断してくれるのか、
ひじょうに興味津々です(^^)
さて坂田さん、まず私の出した3本を見て
上の写真の右のものを
これはヤスモノかもねとソッコウ判断。
理由は、ネジ山に叩いた跡があること。
・・・確かに。
写真では分かりづらいですが、
坂田さんが試しにネジを回すと
反対のネジも「共回り」してしまって
外せませんでした。
ネジを叩いて固定してるということは、
外して研いだりメンテしない前提で作っている
=長く使うことを考えた良い物ではない、
とのことでした。なるほどー。
坂田さん、次に別のハサミのネジを外します。
ネジ・・・外そうとか締め直そうとか
考えたこともありませんでしたが、
これはいくつか注意すれば自分でもできそうです。
※ご自身で試してみる方は自己責任でお願いします。
<注意点>
・ネジとワッシャーをなくさないようにトレイなどにまとめておく
・戻すときに締めすぎないこと。
とのことです。
切れないなあと自分で調整してネジを締めすぎ、
はさみにとって重要なソリが狂って
修復が難しくなるケースもあるんだそうです。
※ネジの部分にはよく見ると隙間があいています。
刃を閉じた状態で接しているのは、
刃先と触点と言われる根元の部分。
詳しくは坂田さんのこちらのページ、
剪定ばさみの写真がとてもわかりやすいです。
⇒包丁噺~ほうちょうばなし~ブログへ
なお、最後にネジを締めるときは、
親指側の輪を持って横にし、もう片方がストン、と
落ちるギリギリくらいの締め方にしてねとのこと。
なるほどなるほど。。
長くなるので、づづきは後編に・・・ ⇒ つづきを見る