ちょっといいハサミを買いたい!ってとき、何を基準に選びます??<後編>
いいハサミの選び方を学びに研ぎやさんに伺った話、<前編>はこちらです♪
さて、
ネジを外して分解してみると、
ハサミの構造がよく分かります。
ハサミは「裏スキ」「ソリ」「ひねり」
が重要と言われるその造りを写真に、
…おさめたかったけどうまく撮れませんでした。
また別の機会にしようと思います(^^;
さて、
私のハサミを分解した研ぎ師 坂田さんが
次にチェックされたのは、刃の「境目」。
※再度、持って行ったハサミの写真です。
正確には研いでみないと分からないそうですが、
ざっと見ると、
◆左:刃の裏の付け根に境目がある
=> 裏全体が「鋼(ハガネ)」
(「総ウラ」と呼ばれてました)
◆中:刃の切れる方のラインから少し離れたところに境目が見える
=> 一部が「鋼(ハガネ)」
◆右:境目が見えない
=> おそらく全部同じ素材
だろうとのこと。
この、「刃の境目」については
研ぎやさんのこちらのページの
写真がとてもわかりやすいです!
↓
⇒包丁噺~ほうちょうばなし~ブログへ
刃物の多くは、硬い「鋼」とやわらかい鉄を
熱で付け合せて作られています。
「鋼」を使うのは・・・
硬いハガネは割れやすい、
けどハサミを薄くできる、
刃先が薄ければそれだけ1点に力を集中できる
=薄くできるほど切れやすい
という理屈。わかりやすいっ。
※このあたり、もっと深く教えていただきましたが
ものすごく奥が深いです。
今回は、このくらいで・・・
あまり書かないことにします。
で、値段は、
だいたい「総ウラ」のものが高い。
理由は、
「総ウラ」のものは
・職人さんの調整技術が高いことが多い
・硬い刃の部分(鋼)が多いので刃先が摩耗しにくいし
使い込んで摩耗したとしても何度も研いで使える
「一部が鋼」のものは
・鋼と軟鉄をくっつける工程をすでに
素材メーカーがやっているものが売られていて
はさみ職人さんの技術があまり要らないことが多い、
のでは。
とのことでした。
さて、このあといよいよ研いでいただき、…
薄ーーーい生地を切ってみて切れ具合を確認。
先の方でもチャキンっとよく切れるハサミに
していただきました!!
研ぎに出す時は、
その研ぎ師さんが仕上がりを何でチェックしているか
確認した方がいいよ、と頂いたアドバイス。
こんな薄い生地を使って切れ味チェックしている
研ぎ師さんなら腕は確かでしょうとのことでした!
↓
http://hamonotogiya.blog75.fc2.com/blog-entry-155.html
最後に油を差して・・・完成!
他のお客さんもいてお忙しい中
丁寧に教えていただきほんとに感動!
ちなみに坂田さんは、
「買うなら7-8000円くらいのもの。
ブランドなら庄三郎か増太郎かな」
とのことでした。
![]() 庄三郎はさみ・標準型(260mm… |
増太郎、は、
探してみましたらネットではほとんど
販売されていないようですね。
⇒ 葛飾区伝統産業職人会のサイトへ
お昼は、坂田さんオススメのカレー屋さん
中板橋にある「だいすき日本」にて。
思いがけず、美味しかった!
ネットで有名なカレー屋さんなのかな?
↓