入園・入学によく使われる生地を比較してみました!
「厚手、中厚手、薄手」なんて書いてあるけど私が作りたい作品にこの生地は向いているのか分からない・・・。ネットで生地のお買い物をしていてそう感じることも多いかと思います。今回いくつかの生地を比較してみましたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
※今回私が購入して比較してみた生地は以下の通りですが、実際には糸の太さその他の条件で厚さ、かたさ、張り感も変わってきます。詳しくはショップの説明をよくお読みになってお買い求めくださいね。
オックス・キャンバス・ツイル(普通の厚さ)を比べてみました!
入園・入学用の生地の中でもたくさんのプリント柄が出回っているのはオックスかと思います。張りのある生地で、初心者にも作業しやすく、丈夫な仕上がりになります。
最近、そのオックスと厚さや張りは似ているけれどももっとナチュラル感のあるかわいい生地をたくさん見かけるようになりました。綿麻キャンバス生地です。人気シリーズものやデザイナーさんの手がけた作品にはこの綿麻キャンバスのものが多くみられます。
ツイルもオックスと似た厚さの生地としてよく説明されますが、入園・入学用生地の種類はそう多くないように思います。
オックス・キャンバス・ツイルを並べてみた写真です。
今回の生地は、オックスとキャンバスがだいたい同じ厚さ・張りだと感じました。このツイルはそれと比べるとほんのちょっとだけやわらかめ。 この厚さの生地をスモックにすると感じ方によってはごわっと感があるかもしれませんが、このツイルならふんわりしてちょうどいいかも、と思いました。(わが子もオックススモックを愛用していますが、このくらいのしっかり感があるスモックも私は好きです。) レッスンバッグにするなら、裏布などをつけないと、いくら張りがあるとはいえ1枚ではちょっとくたっとした仕上がりになってしまうかと思います。
ところで、この綿麻キャンバス生地ってなぜか耳の部分(生地の両端)が写真のようにふさふさってなってます。他の生地はきっちり糸が折り返された耳になっているのと比べて、ぱっと見て見分けやすいですね。(明らかに麻の混じった色が他と違うので簡単に見分けはつくのですが。。。)
ブロード・スケアクロス・シャーティング(薄手の生地)を比べてみました!
ブロードという生地名は入園・入学用の材料を調べているとよく聞きますが、実際にお店に行ってその名前を見かけることは少ないように思います。私が知っているお店はたいてい、薄手の生地は生地の種類など関係なく色や柄で並べてあるように思います。
ですので、スケアクロス・シャーティングというのもあまり聞きなれない名前だと思いますが、ネットで見たときにはざっくりと、ああ薄手の生地ね、というくらいに考えればいいのではないかと思います。
ブロード・スケアクロス・シャーティングを並べてみた写真です。
今回の生地は、何度も触ってみましたが「厚さや張り感、どれも大差ない」というのが率直な印象です。あえていうならシャーティング生地はシャツ生地というだけあってさらっとなめらかで、ああこれでスモックを作ったら気持ちよさそうと思ったくらいでしょうか。 大手の生地屋さんの実店舗で、「シャーティング」コーナーにスモックの見本とともにシャーティング生地がずらっと並んでいるのは見たことがあります。 実際には柄の好みの方が重要だと思いますので、「スケアクロスにするかシャーティングにするか悩む!」なんてシーンはまずないでしょうが。
これら薄手の生地はお弁当グッズにも向きますしブロードで作ったコップ袋などもよく見かけますが、個人的にはやや薄くて頼りないように感じてしまいます。子どもには柔らかくて使い勝手がよいでしょうし、これは好みでしょうね。
今回比較した生地はこちらです♪
オックス・シーチング・ブロード(普通・中間・薄手)を比べてみました!
普通・中間・薄手と言い切ってしまいましたが、すべての生地に当てはまるとは限りませんのでご注意くださいね。
シーチングもネットではよく見かける生地ですが、実店舗に行くと「薄手」の生地の中に一緒に混じっていたりすることが多いように思います。ネットで見ているとその安さに感激することしばしばですが、やや目が粗いから(使っている糸が少なくて済むから)でしょうか。 実際に手にしてみると目が粗いなんて感じることはないのですが、やや毛羽立ちやすいとも聞きますし、長く使用してみてどうかというのは今後検証してみたいところです(※<追記2>加えました♪)。
<追記1>下の段にもう1組比較したものを追加しました!いちばん左の写真を見ると確かにシーチング(パンダの生地)の目が粗めなのが見えますが、手にした印象ではまったく分からないです。このシーチングもどちらかといえば「薄手」の範囲で、巾着やスモックにちょうどよさそうな感じです♪
<追記2>「毛羽立ちやすい?」について⇒上の段のシーチングでスモックを作り、何度か洗濯しました。毛羽立ち・・・、まったく見えませんでした(^^)
オックス・シーチング・ブロードを並べてみた写真です。
NEW!別の生地でも比較してみました♪
2度比較をやってみましたが、オックス>シーチング>ブロード という厚さ順でした。
上の段のブロード(カラフルなクルマ)は、ちょっとの風にもゆれ、「わ」にして立てたものは自立しきれずてろてろと曲がってくるほどやわらかくて、撮影には苦戦しました。それと比べると下の段のブロードは少ししっかりめで、シーチングとブロードの厚さの差はあまりないなあという印象でした。同じ織り方の名前が付いていても、糸の太さなどで厚みは変わってきます。いずれにしても、シーチングとブロードはどちらも一般的な小売店で「薄手」の棚に並んでいる生地だなという印象です(シーチングもブロードも、重ねた下の生地の柄が透けて見えるの分かりますか?)。
今回比較した生地はこちらです♪
結論。オックス・ブロードがイメージできればネットでも生地を買える!(かな?)
オックスとブロードは確かに違います。レッスンバッグを作ろうと思って柄に一目ぼれしたブロード生地を注文してしまったら、裏に芯地を貼るなどさらにひと手間が必要になるでしょう。 また、「厚手・中厚手・普通・薄手」などの表現はショップによって微妙に違います。ショップの店員さんが実際に触れて見て感じた厚さ・薄さ、張り、やわらかさ、それらの感触はとても大事です。
オックスは普通の巾着やお弁当袋によく使われている生地、ブロードはつるっとしたハンカチやしなっとたおれる薄手のコップ袋に使われているような生地、そんなイメージと比べて見て、今気になっているこの生地の厚さがどれくらいか想像してみれば、ネットでも生地を買うことができるでしょう!